【大腸がん:術後治療】「アバスチン+カペシタビン」vs「カペシタビン」

手術後の補助化学療法として「カペシタビン」治療に「アバスチン」治療の追加を選択しても3年時の無病生存率の向上は期待しにくい。

試験では「カペシタビン」による術後補助化学療法を受けた78.4%の人が3年後も無病生存していた。「カペシタビンアバスチン」による術後補助化学療法を受けた人の3年無病生存率は75.4%と「カペシタビン」のみによる術後補助化学療法を超える治療法にはならなかった。

主なグレード3または4の有害事象は手足症候群、下痢。「カペシタビンアバスチン」治療を受けた人ではそれぞれ27%、11%の人が経験した。「カペシタビン」治療を受けた人ではそれぞれ21%、11%の人が経験した。

【発表】

2016年9月19日

【試験名】

QUASAR 2(phase 3)〔ISRCTN45133151〕

【原著】

Lancet Oncol. 2016 ;17:1543-1557.  [PubMed:27660192]