再発または難治性の小児でも「テモダール+イリノテカン」治療に「ユニツキシン」の上乗せを選択することで、腫瘍の縮小が期待できる。
試験では、「テモダール+イリノテカン」治療に「ユニツキシン」を上乗せした小児の53%が治療に奏効した。一方、「テモダール+イリノテカン」治療に「トーリセル」を上乗せした場合の奏効率は6%。
「テモダール+イリノテカン+トーリセル」治療の主なグレード3以上の有害事象は、好中球減少症(44%)、貧血(33%)、血小板減少症(28%)、ALT上昇(28%)、低カリウム血症(22%)。
「テモダール+イリノテカン+ユニツキシン」治療の主なグレード3以上の有害事象は、疼痛(44%)、低カリウム血症(38%)、好中球減少症(25%)、血小板減少症(25%)、貧血(25%)、発熱を伴う感染症(25%)、低酸素症(25%)。
【発表】
2017年5月23日
【試験名】
COG ANBL1221(Phase 2)〔NCT01767194〕
【原著】
Lancet Oncol. 2017 ;18:946-957. [PubMed:28549783]