【小細胞肺がん:一次治療】「LY2510924+エトポシド+カルボプラチン」vs「エトポシド+カルボプラチン」

初めての治療を考える場合、「カルボプラチンエトポシド」治療に「LY2510924」の上乗せを選択しても無増悪生存期間、生存期間の延長は期待しにくい。

試験では、「LY2510924カルボプラチンエトポシド」治療の無増悪生存期間は5.88ヵ月、「カルボプラチンエトポシド」治療の無増悪生存期間は5.85ヵ月と両治療間に差はなかった(p=0.9806)。生存期間も「LY2510924カルボプラチンエトポシド」治療を受けた人では9.72ヵ月、「カルボプラチンエトポシド」治療を受けた人では11.14ヵ月と差はなかった。奏効率は「LY2510924カルボプラチンエトポシド」治療を受けた人では74.5%、「カルボプラチンエトポシド」治療を受けた人では81%であった。

カルボプラチンエトポシド」治療への「LY2510924」の上乗せによって、貧血(46.5%→61.7%)、好中球減少症(53.5%→61.7%)、白血球減少症(9.3%→27.7%)、嘔吐(16.3%→27.7%)、肺炎(2.3%→10.6%)が増加。

【発表】

2016年12月31日

【試験】

Phase 2

【原著】

Lung Cancer. 2017;105:7-13. [PubMed:28236984]