【小細胞肺がん:二次治療】「アムルビシン」vs「トポテカン」

プラチナ製剤を含む一次治療が有効であった人が二次無効後に次の治療を考える場合、「アムルビシン」単独治療を選択することで「トポテカン」単独治療より高い奏効率が期待できる。

無増悪生存期間は「アムルビシン」単独治療を受けた人で4.5ヵ月、「トポテカン」単独治療を受けた人で3.3ヵ月、生存期間は「アムルビシン」単独治療を受けた人で9.2ヵ月、「トポテカン」単独治療を受けた人で7.6ヵ月。

本試験結果を根拠の1つとして、日本肺癌学会は『EBMの手法による 肺癌診療ガイドライン』において

再発小細胞肺癌(sensitive relapse)標準治療として次のように推奨している。
推奨
  1. Sensitive relapseに対してノギテカントポテカン)単剤を行うよう提案する。(2A)
  2. Sensitive relapseに対してシスプラチンエトポシドイリノテカン療法を行うよう提案する。(2B)
  3. Sensitive relapseに対してアムルビシン単剤を行うよう提案する。(2C)

【発表】

2010年12月6日

【試験名】

Phase 2

【原著】

J Clin Oncol. 2011;29:287-93. [PubMed: 21135284]