【局所進行頭頸部がん:一次治療】「ゼビナパント+化学放射線療法」vs「化学放射線療法」

局所進行頭頸部扁平上皮がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「化学放射線療法」に「ゼビナパント(Debio 1143)」の上乗せを選択することで18ヵ月局所領域制御率の向上と無増悪生存期間の延長が期待できる。

「化学放射線療法+ゼビナパント」治療を受けた人の2年生存率は73%、「化学放射線療法+プラセボ」治療を受けた人の2年生存率は65%であった。

「化学放射線療法+ゼビナパント」治療を受けた85%の人がグレード3以上の有害事象を経験した。一方、「化学放射線療法+プラセボ」治療を受けた人では87%が経験した。「化学放射線療法+ゼビナパント」治療による主なグレード3以上の有害事象は、嚥下障害(50% vs 21%)、粘膜炎(31% vs 21%)、貧血(35% vs 23%)であった。

【発表】

2020年8月3日

【試験名】

Debio 1143-201(Phase 2)〔NCT02022098

【原著】

Lancet Oncol. 2020;21:1173-1187. [PubMed: 32758455]