初めての治療を考える場合、「リツキサン皮下注射」を選択しても、「リツキサン静脈注射」と同程度の奏効率が期待できる。
試験では、「リツキサン静脈注射」を受けた人の奏効率は84.9%であったのに対し、「リツキサン皮下注射」を受けた人の奏効率は84.4%であった。
有害事象の発現率は「静脈注射」を受けた人で95%、「皮下注射」を受けた人で96%と同程度であった。グレード3以上の有害事象の発現率も「静脈注射」を受けた人で55%、「皮下注射」を受けた人で56%と同程度であった。主なグレード3以上の有害事象は、好中球減少症で、「静脈注射」を受けた人で21%、「皮下注射」を受けた人で26%。重篤な有害事象の発現率は「静脈注射」を受けた人で34%、「皮下注射」を受けた人で37%。
この試験の結果に基づいて、欧州では2014年1月、欧州医薬品委員会が欧州委員会に対して、「リツキシマブ1400mg皮下注射液」を承認するよう勧告した。
【発表】
2017年5月2日
【試験名】
SABRINA(Phase 3)〔NCT01200758〕
【原著】
Lancet Haematol. 2017 May 2. [PubMed:28476440]