術前化学放射線療法に「化学療法」を加えるタイミングを考える場合、化学放射線療法後に地固め療法として化学療法を施行した場合、25%が病理学的完全奏効を達成した。一方、化学放射線療法前に、化学療法をした場合は病理学的完全奏効率は17%にとどまった。
化学療法は「5-FU+ロイコボリン+オキサリプラチン」を3サイクル(1日目、15日目、29日目)投与。化学放射線療法は「5-FU」を1−14日、22−35日、「オキサリプラチン」を(1日目、8日目、21日目、29日目)投与し、 1.8Gyを28回に分けて照射した(50.4 Gy) 。
グレード3または4の化学放射線療法関連有害事象は、化学放射線療法後に化学療法を受けた人でより少なく(27% vs 37%)、治療強度も化学放射線療法後に化学療法を受けた人でより高かった。
【発表】
2019年5月31日
【試験名】
CAO/ARO/AIO-12(Phase 2)〔NCT02363374〕
【原著】
J Clin Oncol. 2019 ;37:3212-3222. [PubMed: 31150315]