KRAS野生型の人が手術後の補助療法として「FOLFOX」治療に「アービタックス」の上乗せを選択しても無病生存期間の延長は期待しにくい。
試験では、StageⅢの結腸がんの術後補助療法として、「FOLFOX」治療に「アービタックス」の上乗せすることで、KRAS野生型の人の無病生存期間が延長するかについて検証。28ヵ月の追跡の結果、「FOLFOX」治療を受けた74.6%の人が3年後も再発なく生存していたのに対し、「FOLFOX+アービタックス」治療を受けた人では71.5%と治療間に差はなかった(p=0.08)。
「FOLFOX」治療に「アービタックス」の上乗せすることで、グレード3以上の有害事象の発現率が52.3%から72.5%に増加(p<0.001)。
【発表】
2012年4月4日
【試験名】
NCCTG N0147(Phase 3)〔NCT00079274〕
【原著】
JAMA. 2012;307:1383-93. [PubMed: 22474202]