術後補助化学療法の期間を考える場合、「3ヵ月間への短縮」を選択することで、「標準的な6ヵ月間」に比べ、3年無病生存率が低下する可能性が高い。
「CAPOX」を選択した場合やT1-3N1の人は「3ヵ月」でも「6ヵ月」に劣らない3年無病生存率が期待できる。「FOLFOX」を選択した場合やT4N2の人は「6ヵ月」を選択することで3年無病生存率の向上が期待できる。
【発表】
2018年3月29日
【試験名】
IDEA
- CALGB/SWOG 80702(Phase3)〔NCT01150045〕
- IDEA France(Phase3)〔NCT00958737〕
- SCOT(Phase3)〔NCT00749450〕
- ACHIEVE(Phase3)〔UMIN000008543〕
- TOSCA(Phase3)〔NCT00646607〕
- HORG(Phase3)〔NCT01308086〕
【原著】
N Engl J Med 2018;378:1177-88. [PubMed: 29590544]
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【さらに詳しく】
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