手術後の補助療法として「FOLFOX」治療に「アバスチン」の上乗せを選択しても無病生存期間の延長は期待しにくい。
試験では、StageⅢの結腸がんの術後補助療法として、「FOLFOX+アバスチン」治療、または「CAPOX+アバスチン」治療が、「FOLFOX」治療に比べ、無病生存期間が延長するかについて検証。48ヵ月の追跡の結果、「FOLFOX」治療を受けた76%の人が3年後も再発なく生存していたのに対し、「FOLFOX+アバスチン」治療を受けた人では73%、「CAPOX+アバスチン」治療を受けた人では75%と治療間に差はなかった。
主要評価項目ではないが、5年生存率は「FOLFOX」治療を受けた人で85%、「FOLFOX+アバスチン」治療を受けた人で81%と「アバスチン」の上乗せによって有意に低下(p=0.02)。「CAPOX+アバスチン」治療を受けた人では82%と「FOLFOX」治療と差はなかった(p=0.21)。
【発表】
2012年11月16日
【試験名】
AVANT(Phase 3)〔NCT00112918〕
【原著】
Lancet Oncol. 2012;13:1225-33. [PubMed: 23168362]
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