【肝細胞がん:一次治療】「ニンテダニブ」vs「ネクサバール」

初めての治療を考える場合、「ニンテダニブ」治療を選択することで、「ネクサバール」治療に劣らない治療成功期間が得られる可能性がある。試験では「ニンテダニブ」治療を受けた人の無増悪生存期間は2.7ヵ月、「ネクサバール」治療を受けた人の無増悪生存期間は3.7ヵ月であった。韓国および台湾で行われたPhase 2試験の結果。

ニンテダニブ」治療を受けた56%の人が、「ネクサバール」治療を受けた84%の人がグレード3以上の有害事象を経験した。「ニンテダニブ」治療 による主な有害事象は、嘔吐、悪心。「ネクサバール」治療による主な有害事象は、ALT/AST上昇、下痢、皮疹、手足症候群。有害事象のため「ニンテダニブ」治療を受けた人の46%(vs 56%)が減量を必要とし、24%(vs 34%)の人が治療の中止が必要であった。

【発表】

2018年3月15日

【試験】

Phase 2

【原著】

Liver Cancer. 2018;7:165-178. [PubMed: 29888206]