【肝転移大腸がん:転移巣切除術前治療】「アービタックス+FOLFIRI」vs「アービタックス+FOLFOX」

肝転移を有する人が転移巣切除の前の治療を考える場合、「アービタックス」治療への組み合わせる化学療法は「FOLFIRI」でも「FOLFOX」でも奏効率に差はない。

試験では、「転移巣切除術」前に、「FOLFOXアービタックス」治療を受ける人と「FOLFIRIアービタックス」治療を受ける人の「奏効率」を比較。「FOLFOXアービタックス」治療を受けた68%、「FOLFIRIアービタックス」治療を受けた人の57%が治療に奏効し、治療間に差はなかった(p=0.23)。

FOLFOXアービタックス」治療を受けた53例中20例(38%)、「FOLFIRIアービタックス」53例中16例(30%)がR0切除に至った。

主なグレード3または4の有害事象は、皮膚毒性および好中球数減少。

【発表】

2009年11月26日

【試験名】

CELIM(Phase 2)〔NCT00153998

【原著】

Lancet Oncol. 2010;11:38-47. [PubMed: 19942479]

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