1-2ラインの化学療法を受けたことがあり、12週以上の「イレッサ」または「タルセバ」治療後に進行した人が次の治療を考える場合、「ジオトリフ」治療を選択しても、生存期間の延長は期待しにくい。
試験では、「ジオトリフ」治療の生存期間を「プラセボ」と比較。「プラセボ」を投与された人が12.0ヵ月生存していたのに対し、「ジオトリフ」治療を受けた人の生存期間は10.8ヵ月と治療間に差はなかった(ハザード比 1.08, 95%信頼区間 0.86-1.35; p=0.74)。しかし、無増悪生存期間は「ジオトリフ」治療を受けることで1.1ヵ月から3.3ヵ月に延長(ハザード比 0.38, 95%信頼区間 0.31-0.48; p<0.0001)。
「ジオトリフ」治療の主な有害事象は、下痢(87%、グレード3は17%)、皮疹(78%、グレード3は14%)。
【発表】
2012年3月26日
【試験名】
LUX-Lung 01(Phase 2b/3)〔NCT00656136〕
【原著】
Lancet Oncol. 2012;13:528-38. [PubMed: 22452896]
【さらに詳しく】