【肺がん:一次治療】「アバスチン+カルボプラチン+パクリタキセル」vs「カルボプラチン+パクリタキセル」

初めての治療を考える場合、「カルボプラチンパクリタキセル」治療に「アバスチン」の上乗せを選択することで増悪までの期間の延長が期待できる。

試験では、「アバスチン(7.5mg/kgまたは15mg/kg)+カルボプラチンパクリタキセル」治療の増悪までの期間、奏効率を「カルボプラチンパクリタキセル」と比較。奏効率は「カルボプラチンパクリタキセル」治療に「アバスチン(15mg/kg)」を上乗せすることで18.8%から31.5%に向上。「アバスチン(15mg/kg)」を上乗せすることで増悪までの期間が4.2ヵ月から7.4ヵ月に延長(p=0.023)。

生存期間は「アバスチン(15mg/kg)+カルボプラチンパクリタキセル」治療を受けた人で17.7ヵ月、「カルボプラチンパクリタキセル」治療を受けた人で14.9ヵ月と治療間に差はなかった(p=0.63)。

非扁平上皮がんに限ると、「アバスチン(15mg/kg)+カルボプラチンパクリタキセル」治療を受けた人の無増悪生存期間はで7.1ヵ月(vs 4.0ヵ月)、生存期間は17.8ヵ月(vs 12.2ヵ月)であった。

【発表】

2004年6月1日

【試験】

AVF-0757g(Phase 2)

【原著】

J Clin Oncol. 2004;22:2184-91. [PubMed: 15169807]