【肺がん:一次治療】「インライタ+カルボプラチン+パクリタキセル」vs「アバスチン+カルボプラチン+パクリタキセル」

初めての治療を考える場合、「カルボプラチンパクリタキセル」治療に、「アバスチン」の代わりに「インライタ」を選択しても無増悪生存期間の延長は期待しにくい。

試験では、「カルボプラチンパクリタキセルアバスチン」治療を受けた人の無増悪生存期間が6.1ヵ月であったのに対し、「カルボプラチンパクリタキセルインライタ」治療を受けた人では5.7ヵ月であり、差はなかった(p=0.64)。

生存期間についても「カルボプラチンパクリタキセルアバスチン」治療を受けた人では13.3ヵ月であったのに対し、「カルボプラチンパクリタキセルインライタ」治療を受けた人では10.6ヵ月であり、差はなかった(p=0.70)。

奏効率についても「カルボプラチンパクリタキセルアバスチン」治療を受けた43.3%の人が治療に奏効したのに対し、「カルボプラチンパクリタキセルインライタ」治療を受けた人のうち治療に奏効したのは29.3%あり、差はなかった(p=0.94)。

【発表】

2014年1月

【試験】

Phase 2〔NCT00600821

【原著】

Ann Oncol. 2014;25:132-8. [PubMed:24356624]