2ライン以上の治療を受けた人が次の治療を考える場合、「ハラヴェン」治療を選択しても、生存期間の延長は期待しにくい。
試験では、「ハラヴェン」治療について「ゲムシタビン」、「ペメトレキセド」、「ビノレルビン」、「ドセタキセル」のなかから主治医が選択した場合に比べて、生存期間を延長できるかを検証。主治医が選択した化学療法を受けた人の生存期間も、「ハラヴェン」治療を受けた人の生存期間も9.5ヵ月と治療間に差はなかった(HR=1.16 p=0.13)。
無増悪生存期間は主治医が選択した化学療法を受けた人が2.8ヵ月であったのに対し、「ハラヴェン」治療を受けた人では3.0ヵ月と治療間に差はなかった(HR=1.09 p=0.39)。
主な有害事象は、好中球減少症で、「ハラヴェン」治療を受けた人の57%、主治医が選択した化学療法を受けた人の49%に発現した。末梢神経障害は「ハラヴェン」治療を受けた人の16%、主治医が選択した化学療法を受けた人の9%に発現した。
【発表】
2017年7月19日
【試験】
Phase 3〔NCT01454934〕
【原著】
Ann Oncol. 2017 ;28:2241-2247. [PubMed: 28911085]
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