【肺がん:化学療法不適応】「タルセバ」vs「プラセボ」

PS不良や合併症のため化学療法の適応とならない人で初めての化学療法を考える場合、「タルセバ」治療を選択しても生存期間の延長が期待しにくい。試験における生存期間の差は3.6ヵ月と3.7ヵ月で、試験に参加した人の29%が「PS 3」であった。

投与開始から28日以内に皮疹が現れた人では生存期間が長く、「タルセバ」の継続に妥当性がある。しかし、28日を超えても皮疹が現れない場合は生存に不利益があるため「タルセバ」を続けるべきではないかもしれない。

タルセバ」治療を選択した場合のグレード3以上の下痢と皮疹が現れる可能性が高い。試験ではそれぞれ8%、23%の人に現れた。

【発表】

2012年10月16日

【試験名】

TOPICAL

【原著】

Lancet Oncol. 2012;13:1161-70.