【肺がん:維持療法】「タルセバ」vs「プラセボ」

プラチナダブレット終了後に増悪がなかった人は、続いて「タルセバ」による治療を開始することで、無増悪生存期間の延長が期待できる。試験では11.1週から12.3週に延長。

タルセバ」による維持療法を選択した場合、グレード3以上の皮疹と下痢が現れる可能性が高くなる。試験ではそれぞれ9%と2%の人に現れた。最も代表的な重篤な有害事象は肺炎であり、試験では2%(vs. <1%)の人に現れた。

この試験結果を基に、2010年4月に欧米で「タルセバ」が「局所進行もしくは転移性の非小細胞肺癌で、白金系抗癌剤による一次治療を受けて進行しなかった患者に対するメインテナンス療法」として承認された。

【発表】

2010年5月20日

【試験名】

SATURN

【原著】

Lancet Oncol. 2010;11:521-9.