手術の前でも、後でも化学療法の実施を選択しても、手術のみを選択した場合に比べ、5年無病生存率の向上は期待しにくい。
試験では、化学療法として「カルボプラチン+パクリタキセル」が用いられた。手術だけを実施した人の34.1%は5年後も癌がなく生存していた。手術後に化学療法を実施した人の5年無病生存率は36.6%、手術前に化学療法を実施した人の5年無病生存率は38.3%であったが、手術単独と差はなかった。
5年生存率は、手術のみを受けた人で44%、手術後に化学療法を受けた人で45.5%、手術前に化学療法を受けた人で46.6%と、治療間に差はなかった。
【発表】
2010年6月1日
【試験名】
NATCH(Phase 3)
【原著】
J Clin Oncol. 2010;28:3138-45. [PubMed:20516435]