【胃がん:一次治療(SOX)】「間欠療法」vs「継続療法」

初めての治療を考える場合、「S-1オキサリプラチン」6サイクル治療終了後は、病勢が進行するまで「S-1オキサリプラチン」を中止しても無増悪生存期間は短縮するが、生存期間は変わらず、有害事象発現率の減少、生活の質の改善が期待できる。

試験では、「S-1オキサリプラチン」6サイクル治療終了後に、病勢が進行するまで継続する治療と、休薬する治療とを生存期間について比較。無増悪生存期間は治療を継続することで7.2ヵ月から10.5ヵ月に有意に延長(p=0.002)。生存期間は休薬した人で22.7ヵ月、継続した人で22.6ヵ月と治療間に差はなかった(p=0.284)。

グレード3以上の有害事象は、6サイクル以降休薬することで28.8%から8.1%に有意に減少(p=0.003)、感覚神経障害は25.4%から9.7%に有意に減少(p=0.022)。生活の質も改善。

【発表】

2017年7月13日

【試験】

Phase 2

【原著】

Eur J Cancer. 2017 ;83:32-42. [PubMed: 28711577]