【脆弱高齢大腸がん:一次治療】「低用量SOX」vs「S-1」

元気な人と同じ標準治療を受けることはできないが、何らかの治療を受けることはできる人が初めての治療を考える場合、「低用量SOX」レジメンを選択することで、「S-1(標準用量)」単剤治療を選択した場合より、長い無増悪生存期間が期待できる。

試験では、「低用量SOX」レジメンは、1クールを3週間として「S-1」を1回量20mg/㎡を1日2回、14日間連日 経口投与し、その後7日間休薬、「オキサリプラチン」を100mg/㎡を1日目に投与。これを1クールとして繰り返された。「S-1(標準用量)」レジメンは、1クールを3週間として「S-1」を1回量30mg/㎡を1日2回、14日間連日 経口投与し、その後7日間休薬。これを1クールとして繰り返された。

「低用量SOX」治療を受けた人でグレード3または4の有害事象を経験した人が有意に少なかった(43% vs 62%, p=0.014)。「低用量SOX」治療を受けた人では、下痢(3% vs 15%, p=0.018)、倦怠感(4% vs 12%, p=0.083)、脱水(0% vs 6%, p=0.060)が少なかった。

【発表】

2019年3月6日

【試験名】

NORDIC9(Phase 2)

【原著】

Lancet Gastroenterol Hepatol. 2019 Mar 6. [PubMed: 30852136]