初めての治療を考える場合、「チボザニブ」治療を選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる (ハザード比, 0.797; 95%信頼区間, 0.639 – 0.993; P =0.042)。生存期間の延長は期待しにくい (ハザード比, 1.245; 95%信頼区間, 0.954 – 1.624; P =0.105)。
「チボザニブ」治療が「ネクサバール」治療より多かった有害事象は、高血圧 (44% vs 34%) 、発声障害(21% vs 5%)。「ネクサバール」治療より多かった有害事象は手足症候群(14% vs 54%)、下痢 (23% vs 33%)。
本試験結果に基づいて、米国では2012年11月に進行性腎細胞癌を効能・効果として販売承認申請していたが、2013年6月11日、FDAは承認することができない旨の審査結果を通知。日本では2014年2月に開発中止を発表。欧州では2015年1月8日に承認。
【発表】
2013年9月9日
【試験名】
TIVO-1(Phase 3)〔NCT01076010〕
【原著】
J Clin Oncol. 2013;31:3791-9. [PubMed: 24019545]
【さらに詳しく】
- 進行腎細胞癌のファーストライン治療としてtivozanibとソラフェニブのOSに有意差はなし【ASCO-GU2013】〔日経メディカル〕
- アステラス チボザニブ、ソラフェニブとOSで有意差なし〔日刊薬業〕
- 進行性腎細胞癌へのファーストラインでtivozanibがソラフェニブに優越性示す【ASCO2012】〔日経メディカル〕
- ASCO tivozanib、ソラフェニブよりPFSを有意に延長〔日刊薬業〕
- 腎細胞がん患者を対象としたTIVO-1試験にてソラフェニブに対する優越性を証明 チボザニブ第III相臨床試験〔ケアネット〕
- チボザニブは転移性腎細胞癌治療に有望である〔海外がん医療情報リファレンス〕
- tivozanibが腎細胞癌対象フェーズ3でソラフェニブよりPFSを有意に延長〔日経メディカル〕
- チボザニブ 腎細胞がんでソラフェニブより有意にPFS延長( 2012年1月6日 )〔日刊薬業〕