【腹膜播種高リスク大腸がん:術後治療】「セカンドルック手術+腹腔内温熱化学療法」vs「経過観察」

腹膜播種のリスクが高い人が手術後の標準的な術後補助化学療法後に「セカンドルック手術+腹腔内温熱化学療法」の実施を選択しても3年無病生存率、3年生存率の向上は期待しにくい。

腹腔内温熱化学療は、オキサリプラチン460mg/m2または300mg/m2イリノテカン200mg/m2の腹腔内灌流+静脈内5-FU 400 mg/m2とし、神経障害を有する症例にはオキサリプラチンに代わりマイトマイシン35mg/m2を投与した。

「セカンドルック手術+腹腔内温熱化学療法」治療を受けた41%の人がグレード3または4の合併症を経験した。主なグレード3または4の合併症は、腹腔内有害事象(出血、消化管の漏出)が23%、血液学的有害事象が18%であった。

【発表】

2020年7月24日

【試験名】

PROPHYLOCHIP-PRODIGE 15(Phase 3)〔NCT01226394

【試験実施国】

フランス

【原著】

Lancet Oncol. 2020;21:1147-1154. [PubMed: 32717180]

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