【軟部肉腫:一次治療】「エボフォスファミド+ドキソルビシン」vs「ドキソルビシン」

切除不能進行性または転移性の人が初めての治療を考える場合、「ドキソルビシン」に「エボフォスファミド」治療の上乗せを選択しても生存期間の延長は期待しにくい。

試験では、「ドキソルビシン」単独治療を受けた人の生存期間は19.0ヵ月であったのに対し、「エボフォスファミドドキソルビシン」併用治療を受けた人の生存期間は18.4ヵ月であり、治療間に差は認められなかった(p=0.527)。

グレード3以上の血液毒性は、貧血、好中球減少症、発熱性好中球減少症、白血球減少症、好中球数減少、白血球数減少。グレード3または4の血小板数減少症、口内炎が「エボフォスファミド」の上乗せによって増加。

重篤な有害事象を単独治療を受けた32%、併用治療を受けた46%の人が経験。

【発表】

2017年6月23日

【試験名】

TH CR-406/SARC021(Phase 3)〔NCT01440088

【原著】

Lancet Oncol. 2017 ;18:1089–1103.  [PubMed:28651927]