【軟部肉腫:二次治療】「スチバーガ」vs「プラセボ」

ドキソルビシンなどの治療が無効となった軟部肉腫の人でも、脂肪肉腫の場合を除いて「スチバーガ」治療を選択することによって無増悪生存期間の延長が期待できる。

脂肪肉腫では「スチバーガ」治療を受けた人の無増悪生存期間が1.1ヵ月であり、「プラセボ」が投与された人の1.7ヵ月と差はなかった。

平滑筋肉腫では「スチバーガ」治療によって無増悪生存期間が1.8ヵ月から3.7ヵ月に延長。

骨膜肉腫では「スチバーガ」治療によって無増悪生存期間が1.0ヵ月から5.6ヵ月に延長。

その他の軟部肉腫では「スチバーガ」治療によって無増悪生存期間が1.0ヵ月から2.9ヵ月に延長。

スチバーガ」治療によって増加する主なグレード3以上の有害事象は、高血圧症(2%→19%)、手足症候群(0%→15%)、無力症(6%→13%)。

【発表】

2016年10月14日

【試験名】

REGOSARC(Phase 2)〔NCT01900743

【原著】

Lancet Oncol. 2016 ;17:1732-1742.  [PubMed:27751846]