【頭頸部がん:一次治療(OS)】「アービタックス+化学療法」vs「化学療法」

EXETREME(NEJM)                       

頭頸部扁平上皮がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「5-FUシスプラチン(またはカルボプラチン)」に「アービタックス」の上乗せを選択することで、生存期間の延長が期待できる。

試験では、化学療法に「アービタックス」の上乗せを選択することで、奏効率は 20%から 36%に向上した。「アービタックス5-FUシスプラチン(またはカルボプラチン)」グレード 3 または 4 の有害事象は、貧血(19%)、好中球減少症(23%)、血小板減少症( 11%)。

【発表】

2008年9月11日

【試験名】

EXETREME(Phase 3)〔NCT00122460

【原著】

N Engl J Med. 2008;359:1116-27. [PubMed:18784101]

【さらに詳しく】

【添付文書における表記】

再発又は転移性の頭頸部扁平上皮癌(上咽頭癌を除く)患者を対象とした本剤と化学療法(白金製剤及び5-FU)8) 併用及び化学療法単独を比較した試験の成績は次のとおりである 。

8) 3週間を1クールとし、白金製剤(シスプラチン100mg/m2又はカルボプラチンAUC5)を1日目に投与、また5-FU1000mg/m2/日を1~4日目にかけて持続投与。シスプラチンに対する毒性が発現した場合にはカルボプラチンに変更しAUC5で投与を継続。化学療法は最大6クールとし、本剤の投与は化学療法中止後も病勢進行が認められるまで継続。

安全性評価症例219例中、主な副作用は、発疹(26.9%)、ざ瘡(21.9%)、ざ瘡様皮膚炎(14.6%)、皮膚乾燥(12.8%)、悪心(11.9%)、粘膜の炎症(10.5%)、無力症(10.0%)であった。