【骨肉腫:術後治療】「MAPIE」vs「MAP」

高悪性度骨肉腫の人は、手術後に「MAP」レジメンに「イホスファミドエトポシド」を追加した「MAPIE」レジメンを選択しても、無イベント生存期間の延長は期待しにくい。

試験では「MAPIE」レジメンを受けた人の半数が44.1ヵ月以上イベントを起こさなかったが、「MAP」レジメンを受けた人の半数も43.3ヵ月以上イベントを起こしておらず、2つの治療間に差はなかった。

グレード3または4の有害事象は、好中球減少症(MAP:89% vs. MAPIE:90%)、血小板減少症(MAP:78% vs. MAPIE:83%)、発熱性好中球減少症(MAP:50% vs. MAPIE:73%)。「MAPIE」レジメンの選択はグレード4以上の非血液毒性がより頻発する。試験では「MAP」レジメンを受けた人の12%がグレード4以上の非血液毒性を経験したのに対し、「MAPIE」レジメンを受けた人では24%であった。

【発表】

2016年8月25日

【試験名】

EURAMOS-1(Phase 3)〔NCT00134030

【原著】

Lancet Oncol. 2016 ;17:1396-1408. [PubMed:27569442]