【急性リンパ芽球性白血病:二次治療】ビーリンサイト

再発性/難治性のB前駆細胞型急性リンパ芽球性白血病の人はBiTE抗体「ビーリンサイト」治療を選択することで奏効が期待できる。

試験では「ビーリンサイト」治療を受けた43%の人で、完全寛解または血液学的回復を伴う完全寛解が得られた。

主なグレード3以上の有害事象は発熱性好中球減少症(25%)、好中球減少(16%)、貧血(14%)。治療を受けた2%の人がグレード3のサイトカイン放出症候群を経験した。

本試験の結果に基づいて、米国では2014年12月3日、「フィラデルフィア染色体陰性の再発もしくは難治性のB細胞前駆型急性リンパ芽球性白血病」の治療薬として 承認された。また、本試験などの結果に基いて、欧州でも2015年「成人の、フィラデルフィア染色体陰性の再発性/難治性のB前駆細胞型急性リンパ芽球性白血病」を適応疾患として条件付きで承認された。

【発表】

2014年12月16日

【試験】

Phase 2〔NCT01466179

【原著】

Lancet Oncol. 2015;16:57-66. [PubMed:25524800]

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