【EGFR陽性肺がん:術後治療(OS)】「イレッサ」vs「シスプラチン+ビノレルビン」

EGFR遺伝子変異陽性の人が手術の後、補助療法として「イレッサ」を選択することで、「シスプラチンビノレルビン」を選択した場合を上回る無病生存期間は期待できるが、生存期間の延長は期待しにくい。

イレッサ」治療を受けた人の53.2%、「シスプラチンビノレルビン」治療を受けた人の51.2%が5年後も生存していた。両治療間に統計学的に有意な差はなかった(P=0.784)。

イレッサ」治療を受けた人の3年無病生存率は39.6%、「シスプラチンビノレルビン」治療を受けた人の3年無病生存率は35.6%、「イレッサ」治療を受けた人の5年無病生存率は22.6%、「シスプラチンビノレルビン」治療を受けた人の5年無病生存率は23.2%であった。いずれも両治療間に統計学的に有意な差はなかった。

【発表】

2020年12月17日

【試験名】

ADJUVANT/CTONG1104(Phase 3)〔NCT01405079

【試験実施国】

中国

【原著】

J Clin Oncol. 2020 Dec 17 [PubMed: 33332190]

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