【ER陽性PIK3CA陽性乳がん:二次治療】「タセリシブ+フェソロデックス」vs「フェソロデックス」

アロマターゼ阻害薬で治療中または治療後に進行した、ER陽性かつPICK3CA遺伝子変異を有する人が次の治療を考える場合、「フェソロデックス」治療に「PI3K阻害薬 タセリシブ」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。

治療の中止、減量は「タセリシブ」の上乗せによって増加する。試験では「フェソロデックスタセリシブ」治療を受けた人の16.8%(vs 2.3%)が治療を中止し、36.5%(vs 2.3%)が投与量を減量した。

日本における「タセリシブ」の開発は、有効性がCDK4/6阻害薬「イブランス」を上回れないと判断され、2018年7月に中止が発表されている。

【発表】

2020年11月10日

【試験名】

SANDPIPER(Phase 3)〔NCT02340221

【原著】

Ann Oncol. 2020 Nov 10 [PubMed: 33186740]

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