HER2陽性の人が手術後の「ハーセプチン」による補助療法の治療期間を考える場合、「6ヵ月」を選択しても、標準的な治療期間である「12ヵ月」に劣らない4年無病生存率が期待できる。
「ハーセプチン6ヵ月治療」は、重度の有害事象が有意に少なく(19% vs 24%、p=0.0002)、心毒性による中止も有意に少なかった(3% vs 8%, p<0.0001)。
【発表】
2019年6月6日
【試験名】
PERSEPHONE(Phase 3)〔NCT00712140〕
【原著】
Lancet. 2019 ;393:2599-2612. [PubMed:31178152]
【さらに詳しく】
- HER2陽性早期乳がん、トラスツズマブ投与期間短縮で効果は?/Lancet〔ケアネット〕
- トラスツズマブを用いた術後補助療法は6ヵ月間で十分か?‒PERSEPHONE試験の結果から〔ケアネット〕
- HER2陽性早期乳がん患者に対する術後化学療法としてのハーセプチン6ヶ月間投与、12ヶ月間投与に対して主要評価項目である無病生存率(DFS rate)の非劣性を証明する〔オンコロ〕
- HER2陽性乳がん患者へのトラスツズマブ投与期間は短縮可能で、心臓への副作用も軽減〔海外がん医療情報リファレンス〕
- HER2陽性早期乳癌のトラスツズマブ術後補助療法は6カ月投与のほうが費用対効果を示す【ESMO2018】〔日経メディカル〕