【HRD陽性卵巣がん:四次治療】ゼジューラ

QUADRA(Lancet Oncol)                       

3-4ラインの前治療歴があり、HRD陽性かつプラチナ感受性の人が「ゼジューラ」治療を受けた結果、28%の人が治療に奏効した。

主なグレード3以上の治療関連有害事象は、貧血(24%)、血小板減少症(21%)。

【発表】

2019年4月1日

【試験名】

QUADRA(Phase 2)〔NCT02354586

【原著】

Lancet Oncol. 2019;20:636-648. [PubMed: 30948273]

【添付文書における表記】

3つ以上の化学療法歴がある高悪性度漿液性の再発卵巣癌(原発性腹膜癌及び卵管癌を含む)患者(463例)を対象として、ニラパリブ300mg注16)を1日1回経口投与した結果注17)、主要解析対象とされた3又は4つの化学療法歴があり、相同組換え修復欠損を有する、直近の白金系抗悪性腫瘍剤に感受性注18)を示す患者(PARP阻害剤の治療歴のある患者は除く)47例における奏効率(完全奏効又は部分奏効)は27.7%(95% CI:15.6~42.6)(13例)であった。主要解析対象47例のうち、46例(98%)に副作用が認められた。主な副作用は、悪心68%(32例)、疲労53%(25例)、貧血51%(24例)、血小板減少症32%(15例)及び嘔吐28%(13例)であった。

注16)承認された用法及び用量は、下記のとおりである。
通常、成人にはニラパリブとして1日1回200mgを経口投与する。ただし、本剤初回投与前の体重が77kg以上かつ血小板数が150,000/µL以上の成人にはニラパリブとして1日1回300mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

注17)データカットオフ日:2018年4月11日

注18)PFI(platinum free interval)が6ヵ月以上であること。