【KRAS陽性肺がん:二次治療】「メキニスト」vs「ドセタキセル」

「白金製剤を含む化学療法」治療後に病勢が進行した人のうち、KRAS変異のある人でも、MEK阻害薬「メキニスト」を選択しても無増悪生存期間の延長は期待しにくい。

試験では、「メキニスト」の無増悪生存期間について、「ドセタキセル」と比較。無増悪生存期間は「ドセタキセル」治療を受けた人が11週であったのに対し、「メキニスト」を受けた人で12週と治療間に差はなかった(p=0.5197)。生存期間も差がなかった(p=0.3160)。

メキニスト」治療の主な有害事象(20%以上の人に発現)は、皮疹、下痢、悪心、嘔吐、倦怠感。グレード3の治療に関連した有害事象は、高血圧、皮疹、下痢、無力症。

【発表】

2015年2月26日

【試験】

Phase 2〔NCT01362296

【原著】

Ann Oncol. 2015;26:894-901. [PubMed: 25722381]