【PD-L1強陽性肺がん:一次治療(PFS)】「キイトルーダ」vs「化学療法」

KEYNOTE-024(NEJM)                      

EGFR遺伝子変異もALK融合遺伝子も認められず、PD-L1を発現した腫瘍細胞が占める割合(TPS)が50%以上の人が初めての治療を考える場合、「キイトルーダ」治療を選択することで、無増悪生存期間の延長が期待できる。

試験では、標準治療である化学療法(プラチナダブレット)治療を受けた人の無増悪生存期間が6.0ヵ月であったのに対し、「キイトルーダ」治療を受けた人の無増悪生存期間は10.3ヵ月であった。

キイトルーダ」治療を受けた人の80.2%が6ヵ月以上生存した。化学療法を受けた人の6ヵ月生存率は72.4%であった(p=0.005)。

奏効率も「キイトルーダ」治療を選択することで向上が期待できる。試験では27.8%から44.8%に向。

治療に関連したグレード3以上の有害事象は、「キイトルーダ」治療を受けた人の26.6%が経験した。化学療法を受けた人では53.3%が経験した。

【発表】

2016年10月8日

【試験名】

KEYNOTE-024(Phase 3)〔NCT02142738/jRCT2080222677

【試験参加国】

日本(がん研有明病院、兵庫県立がんセンター、神奈川県立循環器呼吸器病センター、関西医科大学附属病院、近畿大学病院、九州大学大学院、宮城県立がんセンター、国立がん研究センター東病院、九州がんセンター、名古屋医療センター、山口宇部医療センター、岡山大学病院、埼玉県立がんセンター、仙台厚生病院、静岡がんセンター、虎の門病院、和歌山県立医科大学附属病院、)、米国、オーストラリア、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、ハンガリー、アイルランド、イスラエル、イタリア、オランダ、ニュージーランド、スペイン、英国

【原著】

N Engl J Med 2016; 375:1823-33. [PubMed:27718847]

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