すでに何らかの治療を受けたことがある人でも、RET融合遺伝子陽性の場合、「カプレルサ」治療を選択することで、腫瘍縮小効果が期待できる。
試験では「カプレルサ」治療を受けた53%の人で奏効が得られた。無増悪生存期間は4.7ヵ月。
主たるグレード3または4の有害事象は、高血圧(58%)、下痢(11%)、発疹(16%)、乾燥肌(5%)、QT延長(11%)。
本試験は2013年に国立がん研究センターが全国規模の遺伝子診断ネットワーク「LC-SCRUM-Japan」を立ち上げ、肺がんの人の中からRET肺がんを特定し、RET肺がんの人を対象とした医師主導治験。この結果を基に、承認申請が行われる見通し。
【発表】
2016年11月4日
【試験名】
LURET(Phase 2)
【原著】
Lancet Respir Med . 2017 ;5:42-50. [PubMed:27825616]
【さらに詳しく】