遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺がんと診断され、ザイティガおよび/またはイクスタンジ治療を受けたことがある60名が「イミフィンジ+リムパーザ」治療を受けた結果、10名が治療に奏効した。
BRCA2変異を有する人は、変異のない人と比較して無増悪生存期間が有意に長かった( 13.2ヵ月 vs 4.8ヵ月、p=0.006)。生存期間も長い傾向がみられた(29.3ヵ月 vs 17.7ヵ月、p=0.14)。一方で、BRCA2以外のHRR変異を有する患者の無増悪生存期間(中央値 4.8ヵ月)は、HRR変異のない患者(中央値 4.83ヵ月)と同等であった。
過去の大規模な無作為化試験(KEYLYNK-010試験)において、転移性去勢抵抗性前立腺がんに対する「キイトルーダ+リムパーザ」併用療法は全生存期間の改善を示せなかった。本試験も単群試験であるため、この知見と照らし合わせて結果は慎重に解釈すべきであると考察されている。
未選択の転移性去勢抵抗性前立腺がんに対するリムパーザとイミフィンジの併用療法は一定の抗腫瘍活性を示したが、その臨床的恩恵は主にBRCA2変異を有する場合に濃縮されていることが確認された。また、ctDNAや末梢血の免疫プロファイリングを通じて、治療初期のT細胞活性化と並行して抑制性の骨髄系マーカー(IL1R2など)が上昇することが示された。これらの知見は、PARP阻害薬と免疫療法の併用における効果や耐性メカニズムの理解を深め、将来の臨床試験においてどのような患者が恩恵を受けるかを特定するバイオマーカー戦略の洗練に寄与する可能性がある。
【発表】
2026年3月25日
【試験名】
Phase 2〔NCT02484404〕
【試験参加国】
米国
【原著】
J Immunother Cancer. 2026 ;14:e014365. [PubMed: 41881502]
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