【大腸がん:二次治療(PFS)】「FOLFIRI+ベクティビックス」vs「FOLFIRI」

20050181(Clin Cancer Res)                   

遠隔転移を有する大腸がんと診断され初回の化学療法後に進行した人が次の治療を考える場合、RAS野生型であれば「FOLFIRI」治療に「ベクティビックス」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。

【発表】

2015年12月15日

【試験】

20050181(Phase 3)〔NCT00339183

【原著】

Clin Cancer Res. 2015 ;21:5469-79. [PubMed:26341920]

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【添付文書における表記】

また、RASKRAS及びNRAS)遺伝子野生型/変異型集団注4)におけるレトロスペクティブな解析結果は以下のとおりであった。

評価項目

本剤併用群

FOLFIRI単独群

P値

ハザード比
(95%信頼区間)

RAS遺伝子野生型集団(本剤併用群208例、FOLFIRI単独群213例)

無増悪生存期間中央値(月)
(95%信頼区間)

6.4
(5.5,7.4)

4.6
(3.7,5.6)

0.0069

0.701
(0.542,0.907)

全生存期間中央値(月)
(95%信頼区間)

16.2
(14.5,19.7)

13.9
(11.9,16.0)

0.0803

0.807
(0.634,1.027)

RAS遺伝子変異型集団(本剤併用群299例、FOLFIRI単独群294例)

無増悪生存期間中央値(月)
(95%信頼区間)

4.8
(3.7,5.5)

4.0
(3.6,5.5)

0.1437

0.861
(0.705,1.053)

全生存期間中央値(月)
(95%信頼区間)

11.8
(10.4,13.1)

11.1
(10.2,12.4)

0.3447

0.914
(0.759,1.101)

注4)KRAS遺伝子コドン12、13、59、61、117、146及びNRAS遺伝子コドン12、13、59、61、117、146の変異が検討された。