Study 0007(Br J Cancer)
遠隔転移を有するKRAS遺伝子変異野生型の大腸がんと診断され、フルオロピリミジン系製剤、オキサリプラチン、イリノテカン治療に不応・不耐となった人が次治療を考える場合、「支持療法」に「ベクティビックス」の上乗せを選択することで生存期間の延長が期待できる。
本試験では、「ベクティビックス」治療を選択することで奏効率が1.6%から27%に向上した。
本試験には「一次化学療法」に無効となった人が21%、「二次化学療法」に無効となった人が35%参加しており、「三次治療」として「ベクティビックス」治療受ける人が最も多かった。
【発表】
2016年10月13日
【試験名】
Study 0007(Phase 3)〔NCT01412957〕
【試験参加国】
ブラジル、カナダ、チリ、中国、クロアチア、エストニア、ギリシャ、インド、韓国、ラトビア、リトアニア、マレーシア、メキシコ、フィリピン、ルーマニア、セルビア
【原著】
Br J Cancer. 2016;115:1206-1214. [PubMed:27736842]
【さらに詳しく】
- 化学療法抵抗性RAS野生型で転移のある大腸癌に対しパニツムマブはOSを有意に改善〔日経メディカル〕
- パニツムマブは化学療法開始後に進行したKRAS野生型転移性大腸がん患者の生存期間を改善〔海外がん医療情報リファレンス〕
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