「ゲムシタビン」治療が無効となった人は、「S-1」治療に「イリノテカン」治療の追加を選択しても、無増悪生存期間、生存期間の延長は期待しにくい。
試験では、「イリノテカン+S-1」併用治療を受けた人の無増悪生存期間は3.5ヵ月、「S-1」単独治療を受けた人では1.9ヵ月と治療間に差はなかった(p=0.18)。生存期間は「イリノテカン+S-1」併用治療を受けた人で6.8ヵ月、「S-1」単独治療を受けた人では5.8ヵ月と治療間に差はなかった(p=0.13)。奏効率は「S-1」治療に「イリノテカン」治療を追加することで6.0%から18.3%に向上(p=0.03)。
グレード3以上の有害事象は、「S-1」治療に「イリノテカン」治療を追加することで、好中球減少症、食欲不振が増加。
【発表】
2017年1月13日
【試験】
phase 2
【原著】
Br J Cancer. 2017 Jan 12. [PubMed:28081543]