ホルモン受容体陽性の人が手術前の補助療法を考える場合、「アロマターゼ阻害薬(アリミデックスまたはアロマシン)」を選択しても、化学療法(ドキソルビシン+3週毎パクリタキセル)と同程度の奏効率が期待できる。
試験では、化学療法を受けた人の63.6%が奏効したのに対し、アロマターゼ阻害薬治療を受けた人では64.5%の人が奏効を得た。化学療法を受けた人の24%、アロマターゼ阻害薬治療を受けた人の33%が乳房温存できた。病理学的完全奏効は、化学療法を受けた人の6%、アロマターゼ阻害薬治療を受けた人の3%で得られた。
化学療法を受けた79%の人が脱毛を、33%の人がグレード3または4の好中球減少症を、30%の人が神経障害を経験した。
【発表】
2007年7月15日
【試験】
Phase 2
【原著】
Cancer. 2007;110:244-54. [PubMed:17538978]