【COX-2発現肺がん】「セレコックス+化学療法」vs「化学療法」

COX-2発現が認められる人は、化学療法にCOX-2選択的阻害薬「セレコックス」治療の上乗せを選択しても、無増悪生存期間の延長は期待しにくい。

試験では、COX-2 indexが2〜4の場合、「セレコックス+化学療法」治療を受けた人の無増悪生存期間が5.16ヵ月であったのに対し、「プラセボ+化学療法」治療を受けた人では5.26ヵ月であり、治療間に差はなかった。生存期間は「セレコックス+化学療法」治療を受けた人で13.4ヵ月であったのに対し、「プラセボ+化学療法」治療を受けた人では13.8ヵ月と治療間に差はなかった。

COX-2 indexが4以上の場合、「セレコックス+化学療法」治療を受けた人の無増悪生存期間が5.16ヵ月であったのに対し、「プラセボ+化学療法」治療を受けた人では5.45ヵ月であり、治療間に差はなかった。生存期間は「セレコックス+化学療法」治療を受けた人で10.8ヵ月であったのに対し、「プラセボ+化学療法」治療を受けた人では6.1ヵ月と治療間に差はなかった。

【発表】

2017年5月10日

【試験名】

CALGB 30801(Phase 3)

【原著】

J Clin Oncol . 2017;35:2184-2192.  [PubMed:28489511]