初めての治療を考える場合、「カルボプラチン+パクリタキセル(6コース)」治療を2コース実施後、3コース目から「ヤーボイ(4コース)」の上乗せを選択することで、免疫関連無増悪生存期間の延長が期待できる。
試験では、【ヤーボイ(Phased)】「プラセボ+カルボプラチン+パクリタキセル(2コース)」治療後に「ヤーボイ+カルボプラチン+パクリタキセル(4コース)」治療を受けるレジメン、または【ヤーボイ(Concurrent)】「ヤーボイ+カルボプラチン+パクリタキセル(4コース)」後に「プラセボ+カルボプラチン+パクリタキセル(2コース)」治療を受けるレジメンの免疫関連無増悪生存期間について「プラセボ+カルボプラチン+パクリタキセル(6コース)」治療と比較。
「ヤーボイ(Phased)」治療を上乗せすることで、免疫関連無増悪生存期間が4.63ヵ月から5.68ヵ月に延長(p=0.05)。「ヤーボイ(Concurrent)」治療を上乗せした人の免疫関連無増悪生存期間は5.52ヵ月であり、「プラセボ+カルボプラチン+パクリタキセル(6コース)」治療を受けた人と差はなかった。
生存期間は「ヤーボイ(Phased)」治療を上乗せした人で12.22ヵ月、「ヤーボイ(Concurrent)」治療を上乗せした人で9.69ヵ月であったのに対し、「プラセボ+カルボプラチン+パクリタキセル(6コース)」治療を受けた人では8.28ヵ月と治療間に差は認めなかった。
グレード3または4の免疫関連有害事象は、「ヤーボイ(Phased)」治療を上乗せした人で15%、「ヤーボイ(Concurrent)」治療を上乗せした人で20%であったのに対し、「プラセボ+カルボプラチン+パクリタキセル(6コース)」治療を受けた人では6%であった。
【発表】
2012年4月30日
【試験】
Phase 2
【原著】
J Clin Oncol. 2012;30:2046-54. [PubMed: 22547592]