【軟部肉腫:一次治療】「ゲムシタビン+ドセタキセル」vs「ドキソルビシン」

切除不能または転移性の人が初めての治療を考える場合、「ゲムシタビンドセタキセル」治療を選択しても無増悪生存期間の延長は期待しにくい。

試験では「ゲムシタビンドセタキセル」治療の無増悪生存期間を「ドキソルビシン」治療と比較。「ゲムシタビンドセタキセル」治療を受けた人の無増悪生存期間は23.7週であり、「ドキソルビシン」治療を受けた人の23.3週と比べて差はなかった(HR 1·28; 95%CI 0·99–1·65; p=0.06)。

生存期間は「ゲムシタビンドセタキセル」治療を受けた人で67.3週であり、「ドキソルビシン」治療を受けた人は76.3週と比べて差はなかった(HR 1·14; 95% CI 0·83–1·57; p=0·41)。

ゲムシタビンドセタキセル」治療の主な有害事象(グレード3または4)は、好中球数減少症(20%/vs 25%)、発熱性好中球減少症(12%/vs 20%)、倦怠感(14%/vs 6%)、口腔粘膜炎(2%/vs 14%)、疼痛(10%/vs 8%)。

【発表】

2017年9月4日

【試験名】

GeDDiS(Phase 3)

【原著】

Lancet Oncol. 2017 ;18:1397-1410. [PubMed: 28882536]