【卵巣がん:維持療法】「ルカパリブ」vs「プラセボ」

プラチナ感受性の人は、BRCA遺伝子変異の有無に関わらず、プラチナ製剤で奏効が得られた後に「PARP阻害薬ルカパリブによる維持療法」を選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。

試験では、「ルカパリブ」治療を受けた人の無増悪生存期間をプラセボと比較。「ルカパリブ」治療を受けることで無増悪生存期間が5.4ヵ月から10.8ヵ月に延長(ハザード比 0.36; 95%信頼区間 0.30–0.45; p<0.0001)。BRCA遺伝子変異陽性の人では「ルカパリブ」治療を受けることで無増悪生存期間が5.4ヵ月から16.6ヵ月に延長(ハザード比 0.23; 95%信頼区間 0.16–0.34; p<0·0001)。

グレード3以上の治療関連有害事象の発現率は、「ルカパリブ」治療を受けることで15%から56%に増加。主な有害事象はヘモグロビン減少(1%→19%)、ALTまたはASP上昇(0%→10%) 。

【発表】

2017年9月12日

【試験名】

ARIEL3(Phase 3)〔NCT01968213

【原著】

Lancet. 2017; 390: 1949–1961. [PubMed: 28916367]

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