【肺がん:維持療法】「ゲムシタビン」vs「タルセバ」vs「経過観察」

ゲムシタビン+シスプラチン」終了後に増悪がなかった人は、「ゲムシタビン」の継続、「タルセバ」への変更を選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。試験では1.9ヵ月から「タルセバ」への変更によって2.8ヵ月に、「ゲムシタビン」の継続によって3.8ヵ月に延長。

しかし、生存期間の延長は期待しにくい。試験ではPS 0の人、二次治療で「ペメトレキセド」を選択した人、導入治療が奏効した人に限ると、生存期間の延長が認められていた。

ゲムシタビン」の継続を選択した場合、最も現れる可能性があるグレード3以上の有害事象は、血液毒性、とりわけ好中球減少症。試験では20.8%の人が経験している。24.7%の人がエリスロポエチン治療を受け、11.7%の人が輸血した。

タルセバ」の継続を選択した場合、最も現れる可能性があるグレード3以上の有害事象は、皮疹。試験では9%の人が経験している。

【発表】

2012年9月4日

【試験名】

IFCT-GFPC 0502

【原著】

J Clin Oncol. 2012;30:3516-24.

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