【大腸がん:一次治療】「FOLFIRI+ベリパリブ」vs「FOLFIRI」

初めての治療を考える場合、「FOLFIRI±アバスチン」治療に「ベリパリブ」の上乗せを選択しても、無増悪生存期間、生存期間の延長は期待しにくい。

FOLFIRI±アバスチン」治療に「ベリパリブ」の上乗せを選択することで有害事象を経験するリスクが増大する(p < 0.05)。「FOLFIRI±アバスチンベリパリブ」治療の主な有害事象は貧血(39% vs 19%, p = 0.019) 、好中球減少症(66% vs 37%, p = 0.001) 。グレード3または4の主な有害事象は好中球減少症(59% vs 22%, p < 0.001) 。造血細胞減少症は「ベリパリブ」の上乗せによって52%から79%に増加した(p = 0.003)。「ベリパリブ」の上乗せによって有害事象のために治療を中止した人が15%から40%に増加した。

【発表】

2018年12月11日

【試験】

Phase 2〔NCT02305758

【原著】

Br J Cancer. 2019 ;120:183-189.  [PubMed: 30531832]