
EGFR遺伝子変異を有する人が初めての治療を考える場合、「イレッサ」治療に「カルボプラチン+アリムタ」の上乗せを選択することで無増悪生存期間、生存期間の延長が期待できる。
試験では「イレッサ」治療に「カルボプラチン+アリムタ」の上乗せを選択することで奏効率は67%から84%に向上したが(p < 0.001)、グレード3以上の治療関連有害事象を経験した人は31.0%から65.3%に増加した。
「イレッサ+カルボプラチン+アリムタ」後の治療として、最も選択されていたのは「ドセタキセル±サイラムザ」(42.9% vs 30.8%)。「イレッサまたはタルセバ」が36.1%(vs 41.5%)、「ジオトリフ」が31.6%(23.9%)、「タグリッソ」が21.8%(vs 23.3%)、「プラチナダブレット±アバスチン」が19.5%(vs 77.4%)、「S-1」が14.3%(vs 13.2%)、免疫チェックポイント阻害薬が12.8%(vs 12.6%)の人に選択されていた。
【発表】
2019年11月4日
【試験名】
NEJ009(Phase 3)〔UMIN000006340〕
【原著】
J Clin Oncol. 2020 ;38:115-123. [PMID: 31682542]
【外部リンク】
- EGFR変異NSCLC、ゲフィチニブ+化学療法併用(NEJ-009)/JCO〔ケアネット〕
- EGFR変異肺がん1次治療、ゲフィチニブと化療併用でPFS、OSともに延長(NEJ009)/ASCO2018〔ケアネット〕
- EGFR変異陽性肺がんにはTKI単独療法だけでよいのか「NEJ009試験」〔ケアネット〕
- EGFR変異陽性NSCLCの1次治療にゲフィチニブと化学療法の併用はゲフィチニブ単剤に比べPFS、OSを延長【ASCO2018】〔日経メディカル〕
- 進行肺がん治療に有効 分子標的薬と抗がん剤を同時期投与 東北大グループ発表〔河北新報〕
- 新治療で進行肺がんの生存期間が大幅延長 初回からEGFR-TKIと化学療法を同時併用〔Medical Tribune〕