【再発卵巣がん:プラチナ感受性(OS)】「ドキシル+ヨンデリス」vs「ドキシル」

プラチナ製剤を含む一次治療を受け、最後の投与後6ヵ月以上進行せず、その後プラチナ製剤を含む二次治療を受け、奏効後に進行した人が次の治療を考える場合、「ドキシル」治療に「ヨンデリス」の上乗せを選択しても生存期間の延長は期待しにくい。

ただ、BRCA1/2陽性の人では「ドキシル」治療に「ヨンデリス」の上乗せを選択することで生存期間、無増悪生存期間の延長が期待できる。BRCA1/2陽性の人の中でも特にプラチナ製剤を投与していない期間が6〜12ヵ月の人では、生存期間に対する効果がより期待できる。

奏効率は「ドキシル」治療に「ヨンデリス」の上乗せを選択することで35.9%から46%に向上した(OR:1.52, 95%CI:1.07-2.16; p = 0.01)。

グレード3または4の有害事象は「ドキシル」治療に「ヨンデリス」の上乗せを選択することで経験するリスクが高まる。試験では「ドキシルヨンデリス」治療を受けた79%の人がグレード3または4の有害事象を経験した(vs 54%)。

【発表】

2020年1月8日

【試験】

Phase 3〔NCT01846611

【原著】

Gynecol Oncol . 2020 ;156:535-544. [PubMed: 31924332]