【びまん性大細胞型B細胞リンパ腫:一次治療】「イムブルビカ+R-CHOP」vs「R-CHOP」

初めての治療を考える場合、「R-CHOP」療法に「イムブルビカ」の上乗せを選択しても、3年無イベント生存率の向上は期待しにくい。

60 歳未満の人では、「R-CHOP」療法に「イムブルビカ」の上乗せを選択することで、無イベント生存期間(HR 0.579)、無増悪生存期間(HR 0.556)、生存期間(HR 0.330)の改善が期待できる。重篤な有害事象を経験するリスクが28.6%から35.7%に増加する。

60歳以上の人では、「R-CHOP」療法に「イムブルビカ」の上乗せを選択することで、無イベント生存期間、無増悪生存期間、生存期間が悪化し、重篤な有害事象が増加し(38.2%→63.4%)、R-CHOPを6サイクル以上継続できる可能性が減少する(88.8%→73.7%)。

【発表】

2019年5月22日

【試験名】

PHOENIX(Phase 3)〔NCT01855750

【試験参加国】

中国、米国、日本、ロシア、トルコ、イタリア、ポーランド、英国、チェコ、韓国、イスラエル、カナダ、オーストラリア、ウクライナ、台湾、ベルギー、フィンランド、ドイツ、ブラジル、スペイン、デンマーク、ハンガリー、ノルウェー、オランダ、メキシコ、アルゼンチン、スウェーデン

【原著】

J Clin Oncol. 2019 ;37:1285-1295. [PubMed: 30901302]

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