【膵がん:一次治療(OS、PFS)】「イムブルビカ+ゲムシタビン+アブラキサン」vs「ゲムシタビン+アブラキサン」

遠隔転移を有する膵腺がんと診断された人が初めての化学療法を考える場合、「ゲムシタビンアブラキサン」治療に「BTK阻害薬 イムブルビカ」の上乗せを選択しても生存期間の延長は期待しにくく、無増悪生存期間はむしろ短縮する可能性が高い。「ゲムシタビンアブラキサン」治療に「イムブルビカ」を上乗せすることで奏効率は42%から29%に有意に低下した。「イムブルビカ」の上乗せによって治療期間が短縮し、すべての薬剤の累積投与量が少なくなる。

ゲムシタビンアブラキサン」治療に「イムブルビカ」を上乗せすることでグレード3以上の好中球減少が35%から24%に減少したが、末梢性感覚神経障害は8%から17%に増加した。グレード3以上の貧血は16%(vs 17%)であった。

【発表】

2021年2月1日

【試験名】

RESOLVE(Phase 3)〔NCT02436668

【原著】

Ann Oncol. 2021 ;32:600-608.   [PubMed: 33539945]

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